こんにちは、アリスネイルズスタッフのAnne（あん）です。
手も爪も小さなことが悩みのタネではありますが、短くてもできるネイルが好きです💖
改めて自分の手をまじまじと観察してみると、左右の指のひとつひとつでも微妙に爪の生え方や大きさが違っていて不思議なものですよね。
そんな訳で今日は「爪、なんか曲がってる気がする…」をテーマに綺麗な爪の形をつくる方法についてご紹介したいと思います！

はい先生！

そもそも、爪を切る時に爪切りを使わない理由とは

NGな爪切りの使い方はあるのでしょうか？
爪全体を挟み込み、勢い良くバチン！…これは爪のアーチと3層ある爪の層を潰してしまい、思わぬ場所から切れたり割れたりして二枚爪になってしまうこともあります。
爪は「背爪・中間爪・腹爪」という三層の構造でできています。
この層が一部剥がれてしまったり割れてしまったりすると、ネイルトラブルにつながってしまいます。
そのため、爪にとって負担の大きすぎるこの切り方は絶対にNG。

圧をかけず、断面も最小限に抑えて爪の負担を軽くすることで健やかな爪が育って行くのです。
ちなみに、ネイリストが使う爪を切る道具は「ネイルニッパー」と言います！

爪切りを使う場合は端っこから少しずつ切る

爪への衝撃を出来る限り少なくするため、真ん中から挟んで切るのではなく「爪の端」から少しずつそっと切りましょう。
また、短い爪がお好きな方でも深爪はできるだけ避けて欲しいものです。
爪は指の先を守る役割もありますから、あまりに深爪になってしまうと思わぬ負担が爪にかかって剥がれてしまうことも…

ネイルファイルを利用して削る

ネイルサロンで自爪の形を整えたり、ジェルネイル後の微調整を行うときにネイリストが使うのがこのネイルファイル。
今回は特にこのネイルファイルを使って爪の形を整えることについてもう少し詳しく触れてみましょう。
いよいよ「綺麗な爪の形にする方法」のご紹介です！

綺麗な爪の形にする方法

乾燥を防いで美爪育成

綺麗な爪のための第一歩は、まず乾燥予防。
お肌の保湿は念入りにするのに手や指は忘れてしまっていませんか？
指も、そして爪も保湿が肝心です。
爪は12～16%が水分で出来ていると言われています。
そのためお肌と同じく指も爪も保湿が大切。
しっかり水分量を保って行きましょう！

ハンドクリームは手で温めて塗る！

保湿に欠かせないハンドクリームやオイル。
より効果的に塗るためのコツは「手のひらの熱で温める」こと。
温めることで伸びが良くなり、浸透する力のアップも期待できますよ。
そして優しく手のひら、手の甲、指先の一本一本へと丁寧に塗っていきます。

骨格に沿って爪の形を整える

ここからが本題！
爪の長さはただ短くすれば良いというわけではありません。
真っすぐ伸びていると爪そのものの長さはなくても手や指が「あれ？長くなった？」と感じられるように整います。
こちらをご覧ください。

※上：削る前
※下：右手だけ削ったところ
こちらのお客様、整える前は平べったくて爪先もガタガタ。なんだか短く見えますね？
それが削った後はなんだか爪が長く見えるような…削った後ですから、実際の長さは短くなっているのですが見た目にはそう感じない仕上がりです。

指の曲がりや爪の生え方に合わせた削り方が行えると、このように綺麗に整った指先を作ることができます。

また、削るときもネイルファイルは爪に押し付けすぎず、軽い力で削ってあげることが必要です。
指の根元からまっすぐ爪先へ向かって線を引いてみて、それが爪の中央を通らない場合は形を整える時に起点の調整をしてあげましょう。
中心線を意識してラウンドの先端を作るとバランスが整います。
そしてキューティクルが左右対称になるように甘皮のケアしてあげること。
ひとつひとつ、コツを抑えた工程を経ることで見違えるほど整った爪の形を作ることができるんです。

爪の形にもこだわるサロンは意外にも少ない

それは、多くのネイルサロンが時間に追われてしまっているから。
格安のネイルサロンが多く見られるようになり、たくさんの方が手軽にジェルネイルを楽しめるようになったことは良いことです。
しかしながら、多くの場合忙しすぎる故に、一人ひとりのお客様の手に向き合えない…それは少し悲しいことでもあります。
また、多くのコラムや美容記事で初心者向けの爪の削り方が紹介されていますが、本当にきれいな形は一人ひとりの手の骨格によって変わります。
指が真っ直ぐに見えても爪が斜めに生えている方もいますし、癖が出るパーツでもあるんです。
画一的に「こうだ」とは言えないため難しいことではありますが、そんな時こそプロの技の見せ所。
形に徹底的にこだわったサロンを体験していただくと、自分の手が「あれ、ちょっと変わった？」と思っていただけるのではないでしょうか。

アリスネイルズの「4D」という考え方

アリスネイルズでは指の曲がりや癖を極力抑えながら形を整えることを大切にしています。
4Dとは、「真上から見たとき」、「真横から見た時」、「正面から見た時」の3次元に「3週間後の時間経過を見た時」を計算に加えたもので、アリスネイルズ独特の呼び方です。
手は常に上から見るだけではありませんから、自分で手元を見たときも誰かに手を差し出すときも、お客様の手を美しく見せてくれる輪郭（シェイプ）にこだわり、考えながら作っています。

「ただ削れば良い」を超えて、長さも形も含めたお客様の美しさを作るファイリングを初めて体験される方は「削る工程をこんなに丁寧にするの？」と驚かれることも。（実は、スタッフの私もそうでした！）
じっくりお手元を見させていただくため、スピードサロンとはいきませんが、どの角度から見ても綺麗な指先をつくるための大切な時間です。

そしてしっかり保湿をして、つやつやの手元を目指しましょう！